1. テレフォンアポインターとは

テレフォンアポインターとは、「電話で見込客との面会の約束を取る人」のことです。ただ、テレフォンアポインターの仕事と言う場合には、「面会の約束」だけではなく「資料請求」や「販売契約」を電話で獲得する仕事も含まれます。テレフォンアポインターの仕事は電話営業全般を指し、業務の目的は様々です。テレフォンアポインターの仕事は「アウトバウンドコール」と「インバウンドコール」の2つに分けることができます。

それぞれについて具体例を交えながら説明します。

2. アウトバウンドコール

アウトバウンドコールとは、「外向きの電話」のことです。テレフォンアポインターから見込客や既存顧客に対して電話を掛けることをアウトバウンドコールと言います。

2-1. アウトバウンドコールの仕事の具体例

2-1-1. 新規見込客への営業電話

まだコンタクトの無い企業や個人に対して電話を掛けてアポイントメントや資料請求を獲得します。不動産営業・保険営業・光回線営業でよく使われる営業手法です。短時間で数多くの人に電話を掛けることができるので、効率的ですが成功する可能性はとても低いです。100件に1件成功すれば良い方でしょう。断られ続けるのでストレスが溜まり、嫌になる人が多いのですが、慣れてくるとストレスが溜まらなくなり、流れ作業のように電話を掛けることができるようになります。

2-1-2. 既存顧客へのフォローコール

既存顧客へのフォローコールは比較的簡単です。商品を購入したことがある人なので、迷惑がられるどころか、電話を掛けたことに感謝される場合もあります。成果を挙げられるかどうかはトークスクリプト(台本)によります。既存顧客とは言え、突然電話を掛けて強引に売り込みをすると嫌がられます。購入した商品の感想やお困り事などを聞くようなトークスクリプトであれば、既存顧客は嫌な気持ちがしません。相手に喜んでもらえるようなトークスクリプトを心掛けましょう。

2-1-3. 業務連絡の電話

業務連絡の電話はただ電話を掛け続けるだけなので、不快な気持ちになることはほとんどありません。最もストレスが溜まりにくいコールと言えるでしょう。工事予定日の連絡や会合の日時の連絡などが多いのですが、相手の都合を確認する場合があります。聞き間違いはトラブルの素になりますので、できるだけ丁寧に正確なヒアリングを心掛けましょう。

2-1-4. 市場調査の電話

市場調査の電話は、商品を販売するのではなくアンケートに回答してもらうだけですので精神的に気が楽です。何件か電話を掛けるうちにお話好きな方が回答してくださるので全く成果が出ないことはありません。自分自身が関心のあることであれば、興味を持って心から質問できるので、楽しく感じる人も少なくありません。好奇心旺盛な人にお薦めの仕事です。

3. インバウンドコール

インバウンドコールとは、「内向きの電話」のことです。見込客や既存顧客から掛かってくる電話に応対することをインバウンドコールと言います。

3-1. インバウンドコールの仕事の具体例

3-1-1. 商品のお問合せの電話

ホームページやCM、雑誌を見て関心を持った方から掛かってくる電話に応対します。お問合せのパターンはほとんど決まっているので、予め想定される質問に対して回答を用意しておけば簡単に応対できます。自分が気に入っている商品であれば心からお薦めできるので、自分が気に入っている商品のお問合せの電話を受けるのが良いでしょう。

3-1-2. サポートの電話

使い方を説明するサポートの電話は簡単ではありません。例えばパソコンの操作方法について説明する場合、相手がパソコンについて全く知らない高齢者だといくら説明しても伝わりません。どこをクリックするのか言葉で説明してもさっぱりわからないということがあります。どのような方に対しても理解してもらえるように説明するのはとても骨が折れます。

3-1-3. クレームの電話

クレームの電話ほどストレスが溜まるものはないでしょう。こちら側が何も非が無くとも相手は延々と主張し続けます。結局相手の怒りが収まるまで聞き続けなければなりません。少しでも反論しようものなら何倍にもなって返ってきます。できることならクレームの電話対応の仕事だけは選ばない方が良いでしょう。

4. テレフォンアポインターの仕事を選ぶコツ

テレフォンアポインターの仕事を選ぶ際には、まず実際の現場を見せてもらうことをお薦めします。働いている人が辛そうであれば止めた方が良いと思いますし、みんなが活き活きと働いているようであれば良い職場だと思います。

そして、初めて取り組む内容の電話の場合は教える人がとても重要です。教える人が上手ければすぐに成果を出せるようになります。もし教える人が下手な場合はなかなか成果を出すことができず、ストレスを抱えることになります。

テレフォンアポインターの仕事は辛くて辞めてしまう人が多いのですが、自分に合った仕事内容、職場環境であれば楽しく仕事をおこなうことができます。ぜひ自分自身に合った電話営業の会社を見つけてください。

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